年明けに恒例の箱根駅伝をみて、いつになくワクワクした2022年
また、新しい一年が始まりました。
2021年のテーマは『感謝』
「ありがとう」このひと言を口にする時は、大体において笑顔でいることに気づく。心からのひと言の時も、意識的なひと言の時も、どちらのやはり笑顔でいることができる。
昨年一年の間、どれくらい、私は笑顔でありがとう。が言えただろう。
2021年は、私にとって大きな変化の年だった。
春に職場が替わり、新しい環境でもがきながら自らのチームの在り方を模索した。コロナ禍と言われて2年目、少しのことには動じなくなったものの、背負うべきものの大きさに、時々弱気になることがあったけれど、やはりここでは、感謝なくして前に進めなかったなと思う。
共に前を向き、一緒に頑張って来てくれた人たちに、たくさんのありがとうを伝えることができたし、ありがとう。から始まる前進もあったと思う。
そしてなんといっても、夏の終わりに父が亡くなったことは、大きなできごとであり、その後の母との関わりが、自分のルーツを再認識させられて、胸が抉れる思いがした。
人工透析にペースメーカーに支えられた88歳の父は、元気に過ごしてくれていたが、下血をきっかけに一週間であっという間に逝ってしまった。
残された母の言動は、想像を超えて衝撃的であり、優しかった父の死を悲しむ時間も、母を慮る気持ちすらも削ぎ落としてくれた。
「私がこんなに悲しんでいるのに、なんとも思わないのか⁈どうしてくれるの」と詰め寄る彼女に恐怖すら感じた。そうだった…私はこの世界から抜け出すために、どれほどもがき苦しんだことか。
それでもやっぱり思い出すのは、私のこの強さの源は「感謝しているが決して好きになれない人」母であること。
その感謝は揺るぎない…だからこそ、やる“べき”ことではなく、今私ができること…を彼女にしていこうと思う。できないことはできないし、またできないではなくて、やりたくない。気持ちにも正直でいようと思う。
友人に、ずーっと先の見えないトンネルの中にいる感じ。と言ったら、トンネルだとわかるならまだマシ。との返事がきた。
持つべきものは良き友だなと、しみじみ。
そして夫は、いつでも私の味方であり、よろめく私を支え、応援してくれる…本当にどうもありがとう。そうだ、あの世界から連れ出してくれたのもあなただ。
人として大切なことはなにか…考えさせられた一年だった。
2021年もまた癒しの場所になったのは、たくさんの映画とたくさんの音楽、ドラマ、そして読書だった。
春に読んだ『神様のカルテ』は、私の背筋を伸ばしてくれて、今でも芯の部分を支えてくれている。
「忠実な友が、あなたと一緒に泣く限り人生は苦しむ価値がある」
「良心に恥じぬということだけが、確かな報酬である」
医療者としてではなくて、人として素敵だなぁと、文学に浸り一つひとつの言い回しが心に染みた。
「マジメっていうことは、真剣勝負って意味だぜ」
ということで、たくさんの感謝と共に2022年は、「マジメに真剣勝負!」をテーマに頑張りたいと思います。